そもそもミンクとは?

ミンクは、もともと北米やヨーロッパの寒冷地に生息するイタチ科の動物で、古くから高級毛皮として知られています。体長は35〜40cmほどで、テンよりやや小柄。現在では主にカナダや北欧を中心に養殖され、市場に出回るほとんどがこの養殖種です。
養殖ミンクの毛質は非常に優れており、毛足の長い「刺し毛」と柔らかく密度の高い「綿毛」の二重構造が特長です。この構造によって、見た目の美しさだけでなく、保温性や耐久性も高くなっています。適切なお手入れをすれば、何十年にもわたって美しい状態を保てるのもミンクならではの魅力です。

他の毛皮素材にない、ミンクだけの優位性

数ある毛皮素材の中でも、ミンクはとりわけ品種の多さと品質の安定性に優れています。ナチュラルカラーだけでも多彩なバリエーションがあり、毛質の違いによって細かく分類されているため、目的に合わせた選定が可能です。
また、SAGAをはじめとする国際的な毛皮オークション会社では、ミンクに対して厳格な等級制度とブランドラベルが設けられており、その信頼性と品質の高さは世界的に認められています。色、毛並み、毛質のバランスを細かく見極められるミンクは、プロの目にも適した理想的な素材といえるでしょう。

ミンクだからこそ、実現できること

ミンクはその加工性の高さにおいても、他の毛皮素材と一線を画しています。染色や裁断、縫製の自由度が高く、繊細なニュアンスや複雑な形状のデザインにも美しく仕上げることができます。
たとえ鮮やかなカラーをまとっても、ミンク独自の艶やかな光沢ややわらかな手触りは損なわれることなく保たれます。
私たちは、こうした素材としての完成度の高さに信頼を置いており、長く愛用していただける製品を生み出すために、ミンクを選び続けているのです。